検索画面および検索結果に示した各項目の内容は以下の通りである。 ①検索画面 ○種別 能・狂言の上演形態。便宜的に「能」「能の略演式」「狂言」「狂言の略演式」「その他の略演式」に分類した。 ○曲名 検索用の選択項目では、見出しは能・狂言の通行表記で示すことを原則とし、流派による同訓の異表記をその後に置いた。番組原本に現 れる特異な表記を異表記として示した場合もある。それらは、結果の一覧表示では各別に表示されるようになっている。通行表記は、 『国書総目録』所収「能の本」、橋本朝生氏著『中世史劇としての狂言』所収「狂言台本・曲目所在一覧」、『綜合新訂版能楽全書』第 五巻所収「狂言曲名総覧」、同第六巻所収「狂言現行曲一覧」などを参考に定めた。異名同曲は別項として扱い、仕舞における段物や笛 方の一管などは、便宜上曲名として扱った。 ○役籍 番組に記載された役者の役籍。「シテ方」「ワキ方」「狂言方」「笛方」「小鼓方」「大鼓方」「太鼓方」に分類した。 ○人名 番組に登載された役者名を整理した形で示した。その際、姓もしくは名が記されない場合は、他の番組や他文献等を参照して可能な限り これを補った。番組中に複数の表記が現れる人物は、一般的と思われる形もしくは番組原本に最も多く現れた表記を見出しとし、それ以 外を後に置いた。漢字表記が不明の人物は仮名表記のままとした。同一人物が別の名前で記載される場合や、複数の人物が同じ名前を襲 名している例もあるが、それらは示していない。同名で姓が記されない例が複数あり、それらが同一人物かどうか判断できない場合や明 らかに別人と分かる場合は、名の直後に「 a 」「 b 」などのアルファベットを記して区別した。また、明らかな誤記は訂正し、備考に その旨注記した。 ○西暦・和暦・月 番組原本に記載された催行年月。干支のみが記された番組も多く見られるが、原本がほぼ年代順に並べられていることにもとづいて、推 定した和暦の年を( )で括って示した。また、原本に記載はないものの、他文献により年月日が判明する場合には適宜これを補った。 ○場所 催しの行われた場所。番組原本に記載された情報および他文献にもとづき、適宜整理した形で示した。場所が書かれていないもので、番 組内容の組み立て方から他の番組と同じ場所で行われたと判断し、推定で補った場合もある。 ○名目・内容 催行名目や催しの内容を示す。番組原本に記載された情報および他文献にもとづいて、適宜整理した形で示した。番組に記載はないが、 検索の便を考えて仮に定めたものもある。 ②検索結果〔検索画面と共通の項目は除く〕 ○分類番号 当センターの原資料管理番号を示す。原本閲覧に際してはこの番号が必要である。 ○書・刷の別〔番組一覧のみ〕 原資料が筆写されたものか、印刷されたものかを示す。 ③詳細情報画面〔検索画面と共通の項目は除く〕 ○番組画像 該当番組の画像を表示する。画像上にマウスポインタを置いて拡大することができる。画像が複数の場合は、画像の上にあるボタンで切 り替える仕組みになっている。 ○番組詳細 ・開始時刻等 番組原本に記された情報にもとづき、催しの開始時刻や当日の天候などを記した。 ・全体の備考 番組全体に関わる備考を記した。 ・関連番組 データベース中、内容が関連する番組へのリンクを示した。ここをクリックするとその番組が別ウィンドウで開く。 ○演目 ・種別 検索画面に示した項目を、「能」=「能」「半能」「入能」「祝言能」、「能の略演式」=「囃子」「仕舞」「素謡」「祝言素謡」「独 吟」「小謡」「脇語」「脇仕舞」、「狂言」=「狂言」「入狂言」、「狂言の略演式」=「小舞」「狂言語」、「その他の略演式」=「 一調」「一管」「一鼓」「一調一声」「一調一管」「無謡一調」「祝言・付祝言」「追加」に細分化して示す。 ・小書 各演目に付された小書(特殊演出)を、番組に記載された形で示す。 ・演者 役籍と対照させて、各演目に出演している演者名を示す。「演者」欄の「演者を表示する」をクリックすると、一覧が展開する仕組みに なっている。なお、演者が記されていない場合は展開しない。 ・備考 個々の演目に関わる備考を示す。番組原本に見られる補筆や貼紙による訂正を「片山九郎右衛門→山嶋」などの形で示し、演者の一覧で は該当人物の名前の前に「*」を付した。 【データ使用要項】 ①原資料の閲覧を希望する場合は、あらかじめ古典芸能研究センターに問い合わせること。原則として貸出はしない。 ②データベース上の資料の使用を希望する場合は、古典芸能研究センターに問い合わせること。データベースから直接コピーを行うことは 、原則認めない。また、営利目的の提供については、提供料が発生する場合がある。 ③このデータベースを利用して執筆・発表などを行う場合は、URLを明記し、本データベースを使用した旨を明らかにすること。